仕事内容について教えてください
横浜支店 部長代理 工学部 機械学科卒業S.T
仕事内容について教えてください
シンプルに言うと、会社の顔であり技術者。専門的な知見に基づき、産業の最前線を支えるのが私の仕事です。
学生の皆さんには馴染みがないかもしれませんが、杭工事という建築物の基礎工事を行う上で、なくてはならない重要な工程があります。その際に必要とされる水槽タンクや発電機、ポンプなどの機材を提供しています。当社は、業界では珍しく、レンタル品と製作品販売、鋼材という3つの事業を展開しており、ニーズに応じて柔軟な対応が可能な稀有な存在なのですが、入社時に思い描いていたスケールの大きな仕事に取り組む醍醐味を実感しています。
大学での専攻と現場で活かせる事例を教えてください
大学では機械工学を専攻し、自動車・航空コースで機械力学、材料力学、機械設計などについて学びました。卒業後は、燃料電池の開発を研究していた経験から自動車メーカーに就職。そこで身に付けた設計の知識を生かしつつ、さらに社外との深い関わりや、大きな裁量権のある仕事にチャレンジしたいと思い、技術営業職に興味を持ちました。
営業活動を行いながら、一方では技術者としての視点から最適な製品提供を考えたり、製品の改良を検討したりする技術営業。この仕事では、さまざまな技術的な知識が必要です。例えば、掘削現場に水槽を設置する場合、1台毎に泥水を汲み上げるポンプを付帯しなければなりません。そのポンプを動かすためには、当然、発電機が必要となります。どれくらいの電力が必要なのかを計算し、適切な発電機をセレクトするのも、全て当社が行っているのです。
また、CADの操作技術も、幅広い局面で役立っています。例えば、現場に水槽タンクを並べていく際には、お客様が手書きしたスケッチを詳細な図面として起こします。さらに、機材センターのスタッフと打ち合わせをする際にも、正確に描かれた図面を使うことで、間違いのないやりとりができます。ほかにも、機材の整備時には内燃機関の知識、杭の補強材を製作する際には強度の知識など、機械力学や材料力学を学んだ経験が仕事に直結しているのです。
いずれにしても、理屈がわかっていることは、提案を行う際の力となります。例えば、現場に通いながら機材の稼働状況を確認する際や、機材が故障し機材センターの担当者と修理方法について話し合う場合などです。技術的な知識に基づいた論理的な裏付けがあることが、より正確で説得力のある判断につながっています。
今後やってみたいことはありますか?
やってみたいことの1つとして、現場で作業にあたるお客様の安全性を、いっそう向上させる機材の開発です。
私が取り扱っている水槽タンクについても、非常に大型なものもあり、その上り下りの安全の確保については、細心の注意を払わなければなりません。そのため、思いついたアイデアがあれば、すぐにスケッチに起こし、詳細図面の作成を協力会社に依頼。完成した図面を確認し、製作を担当する工場スタッフとともに見直しを加え、新しい商材開発へ結びつけています。
仕事における当面の目標は、現在、最も注力している杭工事に関するプロジェクトにおいて日本一の座を射止めることです。例えば、水槽タンクは建築業界のみならず、さまざまな産業の場で活用されており、トンネルや橋梁などの建設においても、欠かせないものなので、提案先は無限大といってもよいほどです。そんな中で、まずは、杭業界への資材提供において、攻めの気持ちを忘れず業界シェアNo.1を目指したいですね。
学生のみなさんへ
私は、営業活動のかたわら、最終面接の面接官も担当していた時があり、多い時は毎週のように学生の方々とお会いしていました。多くの企業がある中で迷う方も多いと思いますが、自分はどのような人間で、何が向いているのか、しっかりと自己分析をして掘り下げることが重要だと考えています。その上で、応募してくれた方とは、当社の事業内容等についても、より深い話ができればいいと思います。
また、学生時代にしかできないことを、今のうちに思いっきりやってください。私も学生時代はテニスや野球に励んでいましたが、社会に出てから、思わぬところで役立っていると感じます。次の時代をけん引していく人財と、お会いすることを楽しみにしています。